できる研究者の論文生産術

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

ポール.J・シルヴィア/講談社

undefined

How to Write a Lot: A Practical Guide to Productive Academic Writing (Lifetools: Books for the General Public)

Paul J. Silvia/APA LifeTools

undefined

米国の心理学者Prof. Paul J. Silviaの書いた学術文書をたくさん書くための指南書の翻訳本。

研究者は学術論文・著書・研究費申請書・プロジェクト報告書など,日常的にたくさんの学術文章を書く必要があります。私の実情としては仕事の30~40パーセントは書く作業になっています。仕事には締め切りがあるものとないものとあり,締め切りのあるものは締め切り近くまで練っておいて,直前に書くということがやられます。ときには簡単に書ける場合もありますが,たいていは難航して時間が予想以上に取られてしまい,結果的に他の仕事にも悪影響を及ぼします。締め切りのないものはいつまでたっても後回しになって,結局お蔵入りとなることも多い。。。これまで直前になると何とかできてきているので,直前になると馬力が出て何とか終わらせられると錯覚している研究者が多いと思います。

本書ではそんな悪癖とよくある言い訳を否定して,書くことを効果的に進めるための方法を提示しています。基本は文献調査や構想を考えることも含めて"論文創作作業を習慣化する"こと。毎日少しでも書く時間を設ける。目標を設定する。優先順位をつける。できたかどうかを記録する。同じ目的・悩みを持った同志とサポートグループをつくり支えあうことも勧めています。

後半には論文・著書の具体的な書き方についても触れていますが,前半の内容が特徴的で重要。短い本ですが大きな示唆がえられました。創作活動の習慣化は意識して時間をつくっているのですが,なかなか実行できていません。毎日の達成状況を記録・可視化することを取り入れたいと思います。

[PR]
# by ikumuw | 2017-11-23 12:47 | books | Comments(0)

エンジニアが生き残るためのテクノロジーの授業


ITエンジニアにとって10年後も通用する本物の力が身につくという謳い文句の本著。ビジネスとIT,コンピュータ,プログラミング,ネットワーク,データベース,セキュリティ,人工知能の7章構成で,IT時代の常識を凝縮した一冊となっています。解説には図が多く使われており,イメージしやすくなっています。索引を使って専門用語の辞書としても使うこともできると思います。

[PR]
# by ikumuw | 2017-09-24 16:13 | books | Comments(0)

ボノボとともに~密林の闇をこえて~

原題『Endangered』。絶滅危惧種(Endangered Species)である類人猿ボノボの子供オットーと米国から来た少女ソフィーの内戦中のコンゴを縦断するサバイバルアドベンチャー。
ソフィーとオットーの出会いから内戦勃発でボノボとの密林での生活,コンゴ川の船の旅,反乱兵との遭遇など,リアルな描写で実話なのではないかと思いながら読み進めました。本書に登場する内戦はフィクションですが,コンゴの実情を表した社会派ストーリーでもあります。秩序を失った内戦時のコンゴの人間社会と女性を中心とした穏やかなボノボの社会が対比されて,皮肉のように描かれています。オットーとソフィーの別れと再会のエンディングも感動的でした。

[PR]
# by ikumuw | 2017-08-20 21:28 | books | Comments(0)

若き科学者へ

Advice to a young scientist (原著)
by Peter Brian Medwar, 鎮目恭夫(訳)

世界中の科学者に長年読まれている科学者への手引きであるMedwarの若き科学者へ(日本語訳)を読んでみました。Medwar先生はブラジル生まれで英国で活躍した大先生で1960年にはノーベル医学生理学賞を受賞しています。原著は1979年出版で当然ながら世界・学術界の状況は大きく変わっていますが,今でも通じる普遍的な記述が多分に含まれています。当時の英国における常識・教養を基に書かれているのでやや読みにくい部分もあります。内容は下記のような感じ。
  • 科学とは"解けるものを解く術"である
  • 科学者としての適正
  • 研究テーマの決め方,見つけ方
  • 研究の準備の仕方,進め方,まとめ方
  • 科学者の労働環境
  • 科学者として働くための心構え
10年前に読んでいたならいろいろと遠回りをせずに済んだかも。学生やポスドクに薦めます。

[PR]
# by ikumuw | 2017-08-15 10:01 | books | Comments(0)

角神温泉

a0002458_10134303.jpg新潟の山奥温泉に泊まりに母・息子の三世代で角神温泉ホテル角神へ行ってきました。以前,かのせ温泉赤湯に来たことがありましたが,こちらと似て源泉は鉄分が豊富なにごり湯で,別館の方は源泉かけ流しの鉄分臭のする濃い温泉。本館の方はにごりが取り除いてあって,入りやすい感じになっています。赤湯と比べると湯温が40度くらいでちょうど良くなっています。露天風呂は少々ぬる過ぎるかな。ホテルのサービスは非常に良いです。スキー場は閉鎖され,プールも閉鎖され,寂れている感じ。観光の目玉はりんご園。遊歩道を整備したら散歩するのに。
[PR]
# by ikumuw | 2017-08-14 10:03 | sightseeing | Comments(0)

予測のはなし

予測に関する方法論を紹介している本です。私自身,予測はひとつの研究テーマなので興味深く読みました。
回帰や誤差の取り扱い,確率ベースの方法など,広い領域を図を使ってわかりやすく説明しています。シリーズの”実験計画と分散分析のはなし”も続けて読みましたが,こちらの本の方が目的に対する図・表・式の使い方・バランスが良いと思います。

[PR]
# by ikumuw | 2017-08-12 10:33 | Comments(0)