若き科学者へ

Advice to a young scientist (原著)
by Peter Brian Medwar, 鎮目恭夫(訳)

世界中の科学者に長年読まれている科学者への手引きであるMedwarの若き科学者へ(日本語訳)を読んでみました。Medwar先生はブラジル生まれで英国で活躍した大先生で1960年にはノーベル医学生理学賞を受賞しています。原著は1979年出版で当然ながら世界・学術界の状況は大きく変わっていますが,今でも通じる普遍的な記述が多分に含まれています。当時の英国における常識・教養を基に書かれているのでやや読みにくい部分もあります。内容は下記のような感じ。
  • 科学とは"解けるものを解く術"である
  • 科学者としての適正
  • 研究テーマの決め方,見つけ方
  • 研究の準備の仕方,進め方,まとめ方
  • 科学者の労働環境
  • 科学者として働くための心構え
10年前に読んでいたならいろいろと遠回りをせずに済んだかも。学生やポスドクに薦めます。

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# by ikumuw | 2017-08-15 10:01 | books | Comments(0)

角神温泉

a0002458_10134303.jpg新潟の山奥温泉に泊まりに母・息子の三世代で角神温泉ホテル角神へ行ってきました。以前,かのせ温泉赤湯に来たことがありましたが,こちらと似て源泉は鉄分が豊富なにごり湯で,別館の方は源泉かけ流しの鉄分臭のする濃い温泉。本館の方はにごりが取り除いてあって,入りやすい感じになっています。赤湯と比べると湯温が40度くらいでちょうど良くなっています。露天風呂は少々ぬる過ぎるかな。ホテルのサービスは非常に良いです。スキー場は閉鎖され,プールも閉鎖され,寂れている感じ。観光の目玉はりんご園。遊歩道を整備したら散歩するのに。
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# by ikumuw | 2017-08-14 10:03 | sightseeing | Comments(0)

予測のはなし

予測に関する方法論を紹介している本です。私自身,予測はひとつの研究テーマなので興味深く読みました。
回帰や誤差の取り扱い,確率ベースの方法など,広い領域を図を使ってわかりやすく説明しています。シリーズの”実験計画と分散分析のはなし”も続けて読みましたが,こちらの本の方が目的に対する図・表・式の使い方・バランスが良いと思います。

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# by ikumuw | 2017-08-12 10:33 | Comments(0)

Bleed for This

Bleed for This

邦題は”ビニー/信じる男”。国際線で見ました。交通事故で首を骨折するも世界チャンピオンに返り咲いたボクサーVinny Pazienzaの実話。
ビニーはボクシングジムを替え新しいコーチの元で階級を上げて世界チャンピオンとなる。その矢先,交通事故によって首を骨折。ボクサーとして復帰することを考え,一般的な手術ではなくリスクは高いが回復状態の良いとされる手術を選択。懸命なリハビリの末,リングに上がれるようになるが,首を痛めたボクサーとの対戦を望む相手はなく。。。

実はなので話は良くできていると思います。その分,盛り上がりは少しかけるかな。

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# by ikumuw | 2017-07-30 14:10 | movie | Comments(0)

Gifted

Gifted

国際線で見ました。数学の天才である姪を育てる義理の父親の話。
ある日,世界的に注目されている若手数学者である妹が赤ん坊を連れてやってきたが,目を離した隙に妹は自殺。その赤ん坊を妹の代わりに育てることとした。赤ん坊は妹と同様に天才であったが,妹が普通の生活をさせることを望んでいたため,一般的な小学校へ通わせることに。あまりにレベルの違う知能に小学校は数学者である祖母に連絡し、、、
このような天才は実在するわけで,海外ではそういう子供のための教育カリキュラムがあるそうです。適切な本を読ませたり,いろんなことに興味を持つよう環境を整えたりとできることはたくさんあるのだけれど,普通の学校の先生では対応できないかも。子供が天才であったとして,親としてどう育てるかを考えたことが無いわけではありませんが,今のところはその片鱗はみられません。。。

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# by ikumuw | 2017-07-29 14:23 | movie | Comments(0)

その科学が成功を決める

その科学が成功を決める (文春文庫)

リチャード ワイズマン/文藝春秋

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Dr. Richard Wiseman(著)
木本博江(訳)

「自己啓発って本当に効果があるのか?科学的にすぐに効果の出る方法は?」という友人の質問に心理学者がまじめに答えるという内容。超常現象を科学的に説明しようという本の著者であり,都市伝説的なものを自身の研究活動で実証したという内容が多く,興味深いです。この種の研究は多くの被験者のデータを取って統計処理というアプローチになるので,本質が見出されるかどうかは怪しいところですが,自身で検証していると説得力が違います。人差し指と薬指の長さの比で男性的か女性的かがわかるという話は初耳で面白かった。具体的な方法論も示されていて役に立ちます。だいたい全うなことを言っていると思います。少し考え方・見方を変えるだけで,人生が大きく変わってくることでしょう。

著者からの10のアドバイス(と私の解釈)
・感謝の気持ちを育てる(人は他人に奉仕したときにもっとも幸福感を感じるらしい)
・財布に赤ちゃんの写真を入れる(赤ちゃんの写真が入っていると財布を落としたときに戻ってくる確率が飛躍的に上がるらしい)
・キッチンに鏡を置く(鏡を見ることによって食欲に対する自制心を働かせる)
・職場に鉢植えを置く(緑は創造性を高める作用があるらしい)
・二の腕に軽くふれる(軽いスキンシップは好感度を高める)
・パートナーとの関係について本音を書き出す(互いのことを考える機会を作ることが大事)
・うそを見抜くときは目を閉じ、相手の言葉に耳を傾ける(うその影響は動作よりも言葉に現れやすい)
・子供をほめるときは、才能ではなく努力をほめる(結果よりも過程をほめることで進歩することへのモチベーションを育てる)
・成功した自分ではなく、前進する自分をイメージする(あるひとつの成功を目標にしてしまうとその先が続かない)
・自分が遺せるものについて考える(自分がどういう人間だったと後世に憶えられたいか)

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# by ikumuw | 2017-04-17 08:49 | books | Comments(0)