「水」の力、「土」の力

a0002458_9352070.jpg「水」の力、「土」の力 -足もとからの日本の国力再生と自立論-
小林久(著),鈴木誠(著)

茨城大学教授 小林氏とナチュラルアート代表取締役 鈴木氏による5編の論文と対談を収録した本です。水の力というのは文字通り水力ということで,土の力というのは土力ではなく農業です。国力としての水力と農業の可能性と重要性を紹介したものです。

小林氏
・日本の「水」と「水の力」を理解する
・これからのエネルギーと水力
・農の再生と地域エネルギー戦略
・地域のエネルギー資源を活用する地域づくり

鈴木氏
・わが国農業における現状と課題を克服するためのビジネススキーム

水力は現在では補助的な役割を担う発電設備ですが,日本には大規模ダムを建設する用地は残り少なく,それに伴う住民の反対も大きいです。しかし,日本には土地柄,小規模ダムを建設する用地は無数に残されています。水力は太陽エネルギーや風力よりも密度の高い自然エネルギーなので,これを利用して地方自治を成り立たせるというのはかなり良いアイデアだと思います。

日本の食料自給率は今や低い状況ですが,日本の農業は本来競争力のあるもので,そのためのパラダイムシフトを提言しています。日本の食料自給率は低すぎるので何とかしたい感じですね。儲からないようになっている構造的な問題というのは明白で,そこは政治の問題です。その解決策をいくつか消化しいてますが,どうなることやら。農業ビジネスに期待です。

全体としては水と土を絡めて日本の問題点と今後の方向性を示しているわけです。こういう本は大学生時代にはよく読んでいた気がしますが,久しぶりでした。
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by ikumuw | 2010-10-11 09:31 | books | Comments(0)


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