君の夢僕の思考―You will dream while I think
PHP文庫 森 博嗣 (著) この本は60ほどのテーマからなり、各テーマごとに1,2ページの分量で、著者の撮った写真と多数ある作品の中から選んだフレーズ、そして、まとめの一言の3つが描かれている。哲学的思考を含んむ豊かな表現力あふれる文章でついついため息が出てしまう。枡野さんのハッピーロンリーウォーリーソングと同じにおいがします。こちらの方がより知的な感じ。そして、犬がかわいい。 著者の作品はほとんどがミステリーで、私はジャンル的にあまりミステリーは読まないのですがこれほど魅力的なフレーズを見せられては読まずにいられません。 実は森博嗣先生は某国立N大学工学部建築学科の助教授です(公式サイト)。私と専門が近いので学会でいつかお会いできるのではないかと期待しているのですが、今のところ、そういう機会に巡り合っていません。お会いできる日を楽しみにしています。 最後に、短めのものをひとつ。 知らないという認識 The self-consciousness of ignorance 知らないことは全然恥ずかしいことではない。百科事典が世界で一番えらいと思っている人はいない(いてもごく少ないだろう)わけで、「知らない」とは、倉庫の中にまだ余裕がある、という意味であって、むしろ喜ばしい状況ではないか。だから、それを恐れてはいけない。自分が何を知らないかを認識していさえすれば良い。 (「臨機応答・変問自在」18頁) ●全ては自覚である。それ以上に重要なことはないだろう。自分の位置を知ることがスタートである。
by ikumuw
| 2005-07-02 12:56
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