アイデアのつくり方
James Webb Young (著), 今井 茂雄 (著) 原著はA Technique for Producing Ideas。シカゴ大学の教授だった著者が講義のために用意した資料が基になっています。この本はとにかく薄い。すぐに読めます。しかし、必要不可欠なことが、それだけが、書かれている。本の帯にも『60分で読めるけど一生あなたを離さない本』と書かれている。どうやらアイデアはどこから出てくるかということに言及したはじめての本らしく、このBlogで紹介した あの本 や この本 にも引用されています。原著は1940年に書かれたらしいが60年以上経っても内容が色あせないところがすごい。それだけ真理をついているということです。 構成は①原著の文章、②解説、③あとがきですが①が短いために②、③が本著の3分の1を占めることになっています。蛇足な感じ。②はポアンカレの科学と方法(著者も引用)やデカルトの方法序説にも同じようなことが書いてあると紹介しているのだがなくても良い気が。。。 さて、①に書かれていることは要約すると(しなくても?)アイデア作成の基礎となる2つの一般的原理とアイデアの作り方における5つの段階である。 2つの原理 1. アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである。 2. 既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存する。 5つの段階 1. データ(資料)集め 2. データの咀嚼 3. データの組み合わせ 4. 発見の瞬間 5. アイデアのチェック 原理はともかく段階の方は要約し過ぎだなぁ。その辺は読んで下さい。資料にも一般的資料と特殊資料があり、想定する対象とは直接結びつかない一般的資料からアイデアにつながることは多々あるので、いろんなことに興味を持ちましょうなどということが書かれています。だから私は本を読む。
by ikumuw
| 2005-12-02 11:41
| books
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