森博嗣の TOOL BOX

a0002458_1443292.jpg森博嗣の TOOL BOX
森 博嗣 (著)

本書は日経パソコンという雑誌に2年間に渡り掲載されたエッセイを収録したものです。森博嗣先生の小説は何冊か読んでいるけど、エッセイははじめて。そういえば、高校生のときに森毅先生のエッセイをよく読んでいたなと思い出しました。あの方も森先生。

内容は森先生のガレージ(TOOL BOX?)にあるガラクタ趣味の品々を紹介しつつ,森先生の工業的な哲学を述べていくもの。まったりと書かれた文章からは森先生の人間性がにじみ出ています。ガレージには呆れるほどいろんなものがあるみたいで公式HPで少し様子がうかがえます。なんと庭に線路を引いて模型で作った電車を走らせているとか。よくそんなことを思い立ったものですね。。。

森先生の小説といえばカッコイイフレーズが次々と炸裂するイメージですがそれって結局、著者の感性と私の感性が近いということなんだと思います。この本を読んで、森先生は某大学の教授で私と似たような学科な上に,計算機を使う研究というところまで一緒ということがわかりました。趣味はかなり違いますが哲学というか世界観が近いんですね。

この本の中で「例えば江戸時代なんかにタイムスリップしても何もできないよね」という文章がありますが確かに博士号を取得できるだけの専門知識があってもものを1から作るほど全てを知っているわけではないなと思います。そんなことを考えていたら虚しくなりました。これが『Stand on the shoulders of giants』ってことでしょうか。タイムスリップしたときは博士号を取得した専門知識よりむしろスポーツや医学的なことの方が役立ちそう。ちなみに森先生は蒸気機関くらいなら作れるそうです。
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by ikumuw | 2006-01-03 14:42 | books | Comments(0)


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