Mondovino

a0002458_161956.jpgMondovino

この映画はワインのグローバリゼーションを扱ったドキュメンタリーです。昔はヨーロッパだけで生産され,消費されていたワインが今や世界中で生産され,世界中で飲まれています。その影にはワインコンサルタントや大企業,評論家の働きがあり,そういった世の中の流れと古来からのワイン作りを行う人々とのあつれきなどが関係者のインタビューを通して描かれています。

ワインのグローバリゼーションはMondavi一族からはじまり、カリフォルニアから全世界へと進出していきます。MondaviとかOpusOneとか有名ですね。MondovinoっていうのはMondavi一族の全世界進出によるワインのグローバリゼーションのことなのかな。ちなみに現在、Mondavi一族は経営の方からは締め出されてしまっているとか。

映画の前編に登場するワインコンサルタントのMichel Rolland。彼はFlying wine makerと呼ばれ世界中のワインの生産者にアドバイスをしています。それは彼が世界中の人に受け入れられる味とそれを作り出す技術を知っていることを意味します。本来、ワインは土地、生産者特有の味があるはずですが、世界中でRollandのワインが生産されるということはワインの味が画一的なものになってしまうことにつながります。また、世界のワイン動向に最もインパクトがある人物はRillandの友人でもあるワイン評論家Robert Parker Jr.で、彼の評価次第でワインの価格が変化してしまいます。すると生産者はParker好みのワインを作ろうとする。そして、またワインの画一化に拍車がかかる。具体的には、以前のものは15年くらい寝かせて、はじめて真の味が楽しめるようになったのに対して、現在のワインは熟成させなくともはじめからおいしく飲めるように作られているとか。

なんだかワインのことよりも大量消費社会と生産者(特に伝統的な職人技術)の関係について考えさせられました。映画のコピーは
  「この映画を見ると、明日選ぶワインが変わります」
というものでしたが、変わったかなぁ。雑学は増えましたね。
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by ikumuw | 2006-01-09 16:00 | movie | Comments(2)
Commented by ギン前田 at 2006-01-11 21:38 x
ぼくは映画は見ていないけど,世界中でそんなに簡単にうまいワインが作れるとは思えないですね〜。まあ可能な範囲で飲んでみて自分の舌で判断すればいいことではあります。
Commented by ikumu at 2006-01-11 22:09 x
ワインの生産技術が進歩して、ボルドーと同じワインは作れなくても、腕さえあれば、その土地の特徴を活かしたおいしいワインが作れるようになってるみたいですよ。映画の中でも風味を変える方法が皮肉っぽく紹介されていました。


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