星を数えて

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David Almond (原著), 金原 瑞人 (翻訳)

この本は著者の小さい頃の思い出が書かれた短編集です。原著のタイトルは『Counting Stars』(装丁はこちらの方が原書よりもかなりキレイ)。舞台は著者の育った北イングランドの古い炭鉱町。家族のこと、思春期のこと、信仰や神秘的な体験について。子供の頃に見ていた夢を書いたものもありますし、犯してしまった悪事を告白しているものもあります。すべてが現実ではないと思いますがフィクションでもありません。両者の中間的な世界観。

タイトルの『星を数えて』は神父様に「100以上星を数えることは神への冒涜だ」と言われていたにもかかわらず、主人公は数えてしまう。その後、父が病気になってしまい、他界してしまう。

そして、最後の『ここに翼が生えていた』。タイトルからしてAlmondの代表作『肩胛骨は翼のなごり』と関係ありそうですね。天使となった幼くして他界した妹バーバラと遭遇する話。『肩胛骨は翼のなごり』にも病気の妹が出てきますね。

作家Almondの原点が思い出を綴ったこの本の中にあると言えるかもしれません。Almondファンは必読。
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by ikumuw | 2006-04-16 12:36 | books | Comments(0)


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