人はなぜ「美しい」がわかるのか
橋本 治 (著) 『最もシンプルな哲学書!』という帯のこの本、全くシンプルではありません。哲学なのかどうかわかりませんが、著者の主観で書かれている気がする。論理に説得力が感じられないのです。哲学というのはそういうものなのかな。 美しいがわかる人とわからない人がいる。その間には何があるのかを著者の体験を混ぜて考察したものです。著者も言っていますが微妙なニュアンスで書かれているので難解。きっと、わかる人にはわかるのでしょう。 はじめは「美しい=合理的」という定義からはじまります。そして、その説明が続く。その延長で美しいとカッコイイはどう違うのか。読んでもよくわかりません。その次は、枕草子と徒然草の比較。徒然草を酷評し過ぎです。読んでいて気持ちの良いものではありません。兼好法師は現代の中年世代と同じだから面白くないんだそうです。その後はまとめ、あとがき。美しいがわかる人は孤独なんだそうで、孤独とはどういうものかあとがきに書かれているのですが、ここは新書らしくなっていたかな。
by ikumuw
| 2006-06-10 16:52
| books
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