寺田寅彦随筆集 (その2)

a0002458_8275483.jpg寺田寅彦随筆集
寺田 寅彦 (著), 青空文庫 (編)

夏目漱石の弟子で物理学者の寺田寅彦先生の随筆集を青空文庫で読み進めています。

第二巻は科学について

第一巻に比べると専門用語がたくさん出てきて一見、重いですね。一見というのはそれでも専門的な内容になるわけでもなくさらっと書いています。科学者の端くれとして科学ものを中心にコメントします。
「科学者と芸術家」、「物理学と感覚」、「科学と文学」、「数学と語学」といったものは同じようなコンセプトで芸術と科学のような相反するようなものにも実は類似点が多くあり、芸術にも科学的な分析のされ得る可能性があるだろうということや、科学者と芸術家は似たもの同士だということが書かれています。たぶん。特に、「科学と文学」は大作であり、良く知られています。必読。

「相対性原理側面観」はアインシュタインのことなどが書かれているのですが、相対性理論を理解できる人は当時数少なかったわけですが、理解という概念も微妙で、後世、さらに先を行く研究者からみたらアインシュタイン自身も理解していたと言えるだろうか。という感じです。たぶん。

「怪異考」、「化け物の進化」、「人魂の一つの場合」などは未知のものを科学者としてどう認識するか、そういったものを物理学者として考察してみるというものです。多はそういったものです。

「ロプ・ノールその他」の中で、
 「一日も早く「世界空中写真帳」といったようなものが完成されるといいと思う。」
と言っており、現在のGoogle Earthがそれに当たることが興味深いです。他にも、異分野に対してさまざまな提案をしています。昔の学者は非常に博学だったとしばしば耳にします。この随筆集を読むと確かに広範囲の知識を持っていることがうかがえました。私も専門だけに偏らないようにいろんなことを勉強しようと思いました。
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by ikumuw | 2006-07-07 19:49 | books | Comments(0)


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