白夜行

a0002458_291219.jpg白夜行
東野 圭吾

東野圭吾氏の長編ミステリー小説です。文庫本1冊には少々長すぎるかなというくらいの長さ。

ある日廃墟のビルでおきた殺人事件。その後も関係者の周りで次々と不可解な事件・事故が起こる。しかし、事件はそのまま迷宮入り。廃屋で殺された男の少年とその容疑者の少女。一見接点のない二人を中心に彼らの成長とその周りで次々起きる事件が描かれる。

この小説の特徴はストーリーそのものが周辺の人物中心に描かれていることです。さまざまな視点から事件が描写され、徐々に読者にはそれぞれの事件や人間関係が絡み合っていることがわかってくる。スケールも非常に大きく小説の中盤ではこの話は収束するのか不安になります。まぁ、結局、最後まで真相は明確にはならないのですが。。。

さらに、裏で描かれている時代背景も魅力です。ATM、パソコンゲームソフト、ファミコン、コンピュータによるデータベースなどの登場とそれをターゲットにした犯罪。理知的で東野圭吾氏らしさが出ています。私にとっても途中から懐かしく思われました。

テレビドラマになったようですが、ちょっとストーリーはともかく、この世界観を映像で表現するのは難しいと思います。
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by ikumuw | 2006-07-20 01:34 | books | Comments(0)


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