ポケット詩集

a0002458_1473749.jpgポケット詩集
田中 和雄

宮沢賢治、茨木のり子、まど・みちる、、、素敵な詩がたくさん詰まった文庫です。声に出して読みたくなる詩ばかりです。文庫といえどもハードカバーでなかなか装丁も素敵。すべての漢字にふりがなが振られているので子供にも読めます。昔の少年は詩をよく読んだものらしいですよ。どうやらこのシリーズは3冊でているようですね。興味津々。

茨木のり子さんの詩を一編、引用します。


自分の感受性くらい  茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

[PR]
by ikumuw | 2006-08-20 14:07 | books | Comments(0)


<< イカルス・ガール 「イギリス病」のすすめ >>