決断力

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羽生 善治 (著)

棋士 羽生善治さんのエッセイ。章立ては
 ・勝機は誰にもある
 ・直感の七割は正しい
 ・勝負に生かす「集中力」
 ・「選ぶ」情報、「捨てる」情報
 ・才能とは、継続できる情熱である
かつて七冠を達成した天才棋士がどのようなことを考えて将棋と向き合っているかが書かれている。将棋界も時代の流れと共に変化し、それにどのように対応しているか。ビジネスの世界でも役立ちそうなことが本人の言葉で書かれています。何だか、新書ということもあり、ビジネス書みたいな雰囲気が無理矢理書きたてられているところがあって私は違和感をおぼえました。羽生さんのようにしっかりした背景を持っている人は将棋のことだけが普通に書いてあればそれでいいんですけど。。。将棋も新しい手を考えなければいけず、考案された手もすぐに使い古されてしまう。研究と通じるものがある。あとで読み返すのが良さそうです。

以下は蛇足ですが、この本を読んでいて、漫画『ヒカルの碁』を思い出しました。この漫画では1000年前の碁打ち藤原サイが300年前には本因坊秀作に、そして現代ではヒカルに憑依し、神の一手を極めるために現代のつわものと碁を打つというものです。この作品では初めからサイは圧倒的な力を見せます。そして、現代の碁打ちと打つうちに現代の定石も学び、さらに強くなる。これのようなことには羽生さんも触れています。ほかにも、『ヒカルの碁』の中には将棋と碁の違いはあるものの羽生さんの考えていることと通じる碁や将棋への哲学が含まれています。漫画といっても侮れません。
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by ikumuw | 2006-12-23 09:15 | books | Comments(0)


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