The S.O.U.P.

a0002458_1955115.jpgThe S.O.U.P.
川端 裕人 (著)

少し前に読んだ『夏のロケット』の著者川端氏の他の本を読んでみました。やはりこの人の本は勉強になる。この本はインターネットのセキュリティ問題をネットゲームを主な舞台として描いています。ある程度、知識がないと無理かな。ネットの知識もさることながら『指輪物語』と『ゲド戦記』も読んでおいた方が良さそう。

引きこもりだった3人の青年たちが、自作でゲームを作り始める。そのゲームは北米を中心に世界的なヒットとなり、彼らはアメリカ西海岸に拠点を移し、ゲームの管理会社を起こし、そのゲーム『The S.O.U.P』のオンライン版を開発する。その後、プログラム担当だった巧は辞職し、専門知識を生かし、日本でネットセキュリティのコンサルタントをはじめ、これまたFBIの捜査を手伝うなどの活躍ぶり。あるとき、日本政府からクラッカーの追跡を調査依頼される。調査を進めていくと、『The S.O.U.P.』の世界につながる。しかし、それはかつて自分の開発していたものとは全く異なるものになっていた。そして、世界的なサイバーテロがはじまりる。。。

2001年の本で、当時の技術を基にしているはずなのに全く違和感を感じません。むしろ、今読んだ方がリアルに感じる。ハッカー文化やネットのセキュリティ技術について詳細な記述があって、相変わらず著者の調査には敬服します。ネットの中に新しい世界を見出し始めているインターネット依存症の人々、世界がどれだけネットに依存しているか、そして、その脆弱性、ネット社会が抱えている問題を描いている点も興味深い。本当かなということもいくらかあるけれど。。。

・・・英語の辞書をひいてみなよ。ヴァーチャルの意味として、正反対のことが書いてある。『見た目は違うが、本質的には同じ』とね

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by ikumuw | 2007-02-09 19:57 | books | Comments(0)


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