「社会を変える」を仕事にする ~社会起業家という生き方
駒崎弘樹 (著) 病児保育のNPO法人フローレンスを運営する著者が社会起業家とはどういうものかを広めるために自分の経験を綴った著書。 学生時代にITベンチャーの経営していた著者が自分のやりたいこととは何かを考えた末に,社会のためになる仕事をやりたいという結論に至る。そこで,病児保育という社会問題を解決するために,NPO法人を立ち上げる。社会問題というのは社会の構造に原因があるもので,次々と壁にぶつかる。それを乗り越えていった結果,遂には病児保育が世間から注目され,事業も軌道に乗り,問題解決のために社会全体が変わるような状況になっていく。。。 NPO法人というのは日本では儲けを出しては行けないかのように考えられることが多いですが,実際には利益なくして事業を運用していくことは難しいわけです。アメリカでは当然のように利益を出している企業も多いようです。っていうか私の関わっているNPO法人も利益を出しているけど。。。とはいえ,目的が利益を上げることでないことは確かであり,何か社会的な問題に取り組むものなのです。著者の場合は病児保育でした。この本に書かれている経験談は企業する人には大変参考になると思うし,そうでなくとも著者の哲学に触れることは一読に値します。私の中にも,社会起業に至らなくとも,仕事というのは間接的でも直接的でも社会貢献のためにやるものという認識があります。共感できる部分がたくさんありました。
by ikumuw
| 2009-09-26 23:53
| books
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