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動き出したレアメタル代替戦略

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動き出したレアメタル代替戦略
原田 幸明 (著), 河西 純一 (著)

中国のレアアース規制で注目されたレアメタル・レアアースの代替戦略についての本です。

日本の一番の輸出製品は実は工業素材であり,現状では日本でしか作れない特殊な素材にレアメタル・レアアースが使用されています。そのため,日本は特に敏感であることになります。日本では4年前くらいから国家プロジェクトとして取り組んでおり,多くの成果が出ていて,この分野では世界をリードしているようです。このような背景から具体的な代替技術の例まで,レアメタルに関連する情報が集約されています。霞ヶ関で売れているらしいです。

代替材料の創出には観察技術・予測技術・制御技術といった最新の科学技術が不可欠であり,資源が乏しく,科学技術立国を目指す日本としては命運がかかっていると言えるかもしれません。
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by ikumuw | 2011-03-08 22:18 | books | Comments(0)

首長パンチ -最年少市長GABBA奮戦記

a0002458_23154454.jpg首長パンチ -最年少市長GABBA奮戦記
樋渡 啓祐 (著)

佐賀県武雄市の現市長である樋渡氏による自叙伝。官僚として働いていた樋渡氏だが,ひょんなことで昔からいつかはなりたいと考えていた市長に立候補するチャンスに恵まれる。激しい選挙戦を制した後,市長としてテレビドラマ”がばいばあちゃん”の誘致など様々な成果を残す。そして,ついに武雄市最大の懸案だった市民病院問題へ取り組むことに。。。

装丁からもっと軽い内容だと思って手に取りましたが,なかなかドラマチックで興味深く読みました。優秀な市長さんであることは間違いないと思います。注目の首長ですね。本書の続きは現在も続いている市長のブログで読めます。ときどきチェックしようと思います。
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by ikumuw | 2011-03-03 23:15 | books | Comments(0)

エアロアクアバイオメカニクス

a0002458_7492592.jpgエアロアクアバイオメカニクス
生きものに学ぶ泳ぎと飛行のしくみ

エアロ・アクアバイオメカニズム研究会 (編集)

飛ぶことと泳ぐことは人間よりも鳥や魚の方が得意。それなら動物に学んでみようという学科活動をまとめたものです。実際,飛ぶことは人間の積年の夢であり,プロペラやジェットエンジンで飛ぶことに成功してはいるものの羽ばたいて飛ぶことは現状でも困難です。そもそも体重が重すぎる!?飛べない理由までちゃんと書いてあります。

バイオミメティクスは様々な研究分野で注目されており,今後の実用への転用を期待したいです。
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by ikumuw | 2011-02-15 22:10 | books | Comments(0)

鉄の未来が見える本

a0002458_22231554.jpg鉄の未来が見える本
新日本製鐵 (著)

世界を代表する鉄鋼会社が作成したPR本です。鉄鋼という人類が古くから利用している基本的な材料の基本的な特徴から最新的な技術まで,産業・学問的な魅力をわかりやすく紹介しています。鉄鋼に関する技術開発は日本の得意分野であって,如何にすごいのか勉強になりました。専門的内容でありながら,材料を学ぶ人でなくとも理解できるように工夫されています。このような本でまずは読者に鉄鋼という対象に興味を持ってもらうことが,鉄鋼産業が今後も魅力的であるために,大切なのだと思いました。
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by ikumuw | 2011-02-04 22:23 | books | Comments(0)

泳いで帰れ

a0002458_5385532.jpg泳いで帰れ奥田英朗(著)

直木賞作家のオリンピック観戦記です。オリンピックといっても北京でなく,いまさらアテネ。奥田さんは野球好きとして知られていて,野球観戦を中心に行ったので,雑誌掲載時は『「野球の惑星」日本代表観戦記(アテネ・前後編)』という表題だったそうです。現在のタイトルの方が良さそうです。

アテネといえば日本の野球はプロ中心で構成されたチームで優勝候補と言われながらオーストラリアに負けて3位に終わったのでした。その結果を辛口に刻々と時系列に伝えています。プロなのに高校生のような野球をしているとか3位で本当にうれしいのかとか。そして,泳いで帰れと。。。野球観戦,オリンピック観戦だけでなくアテネの雰囲気,海外・異文化での日本人について率直な感想を述べています。ばっさりと言ってしまうところが痛快でした。面白かったです。

アテネオリンピックに関しては観戦記がNumbersに掲載されていたようです。
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by ikumuw | 2011-01-14 05:37 | books | Comments(0)

よーし! やる三~成長日記~

a0002458_8404675.jpgよーし! やる三~成長日記~
出路雅明,ヒューマンフォーラムおてっ隊(著)
GEN(画)

衣料販売を本業とするヒューマンフォーラムという会社の社長である著者が社員研修のために作成した漫画が好評を得て,遂に本として出版されたという経緯の本。ヒューマンフォーラムの経営理念である“元気に明るくちょっとアホ!”を主人公やる三の経験を通して,描かれています。

やる三はアルバイトとして洋服店“ス・ポン酢”でアルバイトをはじめた。しかし,店長に怒られてばかりで,やめようかと考えている。そんなとき,掛け持ちでバイトをしていたバーのお客に店長とうまくやるための秘訣を教えてもらい,実践する。。。

7話で構成されていて,それぞれやる三の立場がアルバイト→副店長→店長と変わります。しかし,それぞれ立場は違っても,大切なことは同じで,同じメッセージが繰り返されています。それは

・まずやってみる
・4つの基本
 1.笑顔で接すること
 2.元気に挨拶すること
 3.人の気持ちが良くなるようなことを言うこと
 4.返事は「ハイッ」と元気よくすること
・自分が変わる

要するに人間関係を円滑にするための方法です。たしかに,人間関係がうまくいけば仕事もうまくいきやすいので,どれも大切ですね。とはいえ,全て十分にやろうと思うと難しいです。いろんな業界にも有用なことで研修資料として,なかなか良いと思います。

ビジネス漫画というのは新しいジャンルかもしれません。漫画にすることで,手に取りやすくなるなら,それはそれでアリなのかも。
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by ikumuw | 2011-01-05 22:44 | books | Comments(0)

だいじょうぶ3組

a0002458_0221076.jpgだいじょうぶ3組
乙武 洋匡 (著)

五体不満足の乙武氏が実際に杉並区の任期つき教員として勤務した経験を基に,書いた手足の無い小学校担任が主人公の小説。5年生というところがリアルでは。

民間から小学校教諭に採用になった主人公,つまりは乙武氏,から見た小学校というコミュニティが興味深いです。小学生は大人からしてみれば奇想天外な行動をするわけで,乙武先生の苦労ぶりが伝わってきます。教員という仕事もやりがいがあって良いかもしれないと思わされました。小学生から大人まで楽しめる本です。
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by ikumuw | 2010-12-14 00:22 | books | Comments(0)

週末は海にいます

a0002458_22283261.jpg週末は海にいます
渡良瀬 一郎 (著)

ソフトバンクのオンライン小説のコンテストで大賞を受賞した作品らしい。

暗い出生の過去を持つ美紀と彼女の婚約者の健介,二人の視点から,それぞれの10ヶ月を描く。美紀は結婚式直前,本当の父の行方を聞き,失踪する。ふるさとで本当の父と再会,そして最後を見送る。健介は失踪した美紀を友人たちと探し遂に。。。

読みやすい小説です。じっくりと描かれた美紀の視点から書かれた1章。2章はそれも踏まえ健介の視点から早い展開でストーリーが進む。3章は再会で終了。3章があっけなさ過ぎるかな。全体としてまとまったストーリで悪くはないです。携帯の画面と本では同じ文章でもイメージが違うかな。まぁ,私も実家に帰ったときは,週末は海にいます。
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by ikumuw | 2010-12-08 22:29 | books | Comments(0)

単独行者

a0002458_22415351.jpg単独行者(アラインゲンガー)新・加藤文太郎伝
谷 甲州 (著)

雑誌「山と渓谷」に連載された昭和初期の登山家加藤文太郎の伝記。一人で山へ挑む単独行を好んだ加藤文太郎が何を考え,どう行動していったのかを追跡している。

はじめは,町歩きをしていた加藤文太郎は,あるとき山に目覚め,より過酷な冬山へと挑んでいく。アスリート思考な人物と思いました。妥協を許さない偏屈な性格で,そのせいで最終的に遭難してしまいました。最後の登山は自分のポリシーと合わないことの連続だったのだから,止めてしまえば良かったのに。。。

とりあえず,辞典のように文字数が多く重い一冊でした。山好きなので何とか読み終えることができた感じです。連載で読んでいった方が良いですねぇ。

新田次郎の「孤高の人」も同じ人物を描いているそうです。
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by ikumuw | 2010-11-22 22:42 | books | Comments(0)

「水」の力、「土」の力

a0002458_9352070.jpg「水」の力、「土」の力 -足もとからの日本の国力再生と自立論-
小林久(著),鈴木誠(著)

茨城大学教授 小林氏とナチュラルアート代表取締役 鈴木氏による5編の論文と対談を収録した本です。水の力というのは文字通り水力ということで,土の力というのは土力ではなく農業です。国力としての水力と農業の可能性と重要性を紹介したものです。

小林氏
・日本の「水」と「水の力」を理解する
・これからのエネルギーと水力
・農の再生と地域エネルギー戦略
・地域のエネルギー資源を活用する地域づくり

鈴木氏
・わが国農業における現状と課題を克服するためのビジネススキーム

水力は現在では補助的な役割を担う発電設備ですが,日本には大規模ダムを建設する用地は残り少なく,それに伴う住民の反対も大きいです。しかし,日本には土地柄,小規模ダムを建設する用地は無数に残されています。水力は太陽エネルギーや風力よりも密度の高い自然エネルギーなので,これを利用して地方自治を成り立たせるというのはかなり良いアイデアだと思います。

日本の食料自給率は今や低い状況ですが,日本の農業は本来競争力のあるもので,そのためのパラダイムシフトを提言しています。日本の食料自給率は低すぎるので何とかしたい感じですね。儲からないようになっている構造的な問題というのは明白で,そこは政治の問題です。その解決策をいくつか消化しいてますが,どうなることやら。農業ビジネスに期待です。

全体としては水と土を絡めて日本の問題点と今後の方向性を示しているわけです。こういう本は大学生時代にはよく読んでいた気がしますが,久しぶりでした。
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by ikumuw | 2010-10-11 09:31 | books | Comments(0)