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9番教室のなぞ―幽霊からのメッセージ

a0002458_1428352.jpg9番教室のなぞ―幽霊からのメッセージ
Julia Jarman (原著), ふなと よし子 (翻訳)

この本は聖オウラフ学校に転校してきた主人公が9番教室に出る幽霊に遭遇し、勇敢にもその幽霊が現れる理由をつきとめるミステリーです。主人公がDyslexiaという知覚に障害があって読み書きが困難となる学習障害(Learning Disabilities; LD)児であることも物語のキーポイント。幽霊は主人公と同じくDyslexiaだったので主人公に何かを伝えようと表れます。主人公の推理をも覆す最後のストーリー展開は読者をひきつけます。文字も大きいので小学校高学年でも読めるのではないでしょうか。

また,この本では主人公の眼を通して本人以外はわかり得ないDyslexiaによる知覚障害の描写に試みています。そして,Dyslexiaを知らない先生の取る対応も。あとがきの解説によると主人公の場合,左右の区別があいまいで文字が逆に見えたり,並びが入れ替わったり,方角がわからなくなってしまったりします。最終章では主人公の支援体制を紹介し,舞台となっている英国でDyslexiaが認知されてきていること,支援体制が整ってきていることを紹介しています。本書は日本ではまだあまり知られていないDyslexiaの認知を広めることも出版の目的なのでしょう。東京学芸大学教授の解説付です。この部分は教育従事者向け。

ピカソもダ・ヴィンチもアインシュタインもエジソンもDyslexiaだったらしいです。原著はこちら
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by ikumuw | 2005-12-28 14:27 | books | Comments(0)

Moving

a0002458_1310476.jpgMoving
Tony Grey

上原ひろみトリオのベーシストTony Greyのアルバムです。公式サイトはここ。上原ひろみも良いけどベースの彼も好きなのです。特徴は根音やリズムを刻むというよりは主旋律を担当するリードギターのようなスタイルであること。彼は高音部もかなり多用するのでギターパートがいるかのような錯覚を起こさせます。そこをそんなに弾くならギターでやれば良いじゃんって思うこともありますが。

そんなTony Greyが作ったこのアルバムは全曲オリジナル。ベースが最大限に前へ出てきているというわけではなく彼の音楽性を示すものです。ジャンルもジャズだけでなく民族音楽的なものからいろいろ。でも、スタイルはそのままです。まぁ、音楽としては上原ひろみのアルバムを聞いた方が良いんじゃないかな。1曲目Awakenは曲中に展開があって良いです。このアルバムを買ったなら9曲目のベースソロは必聴。ジャケットはなかなか格好良くて◎。

amazonでUK盤などを買うよりHMVで国内盤を買う方がお得です。
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by ikumuw | 2005-12-27 13:10 | music | Comments(0)

心が元気になる英語のことば〈2〉

a0002458_1437284.jpg心が元気になる英語のことば〈2〉

もう一年以上前になりますがここにこの本の1作目が良いですよと書きました。2作目を手にとって見ました。これもすごく良いです。同じコンセプトの本として英語の花束―Heartfelt Expressionsがありますがこちらはきれいな装丁で文量も多いのですが読んでもいまいちピンと来ませんでしたが、心が元気になる英語のことばはなぜだかわからないけどグッときます。この本の特徴は各ページにどんなときに誰が言ったかということがページ下に書かれていることなのだけど、それが理由なのかな。きっと文章を選んでいる人と私の相性が良いのでしょう。パラパラ開くだけでなんだか元気になります。こういう本は宝物だなと思います。それとプレゼントに使いたい。本を人にあげるのって好き。

この本を今読もうと思ったのはそろそろ英語で本を読もうかなと思ったからです。とりあえず、こんなのあんなのを読んでいます。次はIllusionとかアルジャーノンに花束を を読んでみようかなと思っています。それと買ったのにまだ読んでないあれも読まなくちゃ。何か読みやすくてオススメなのがあったら教えてください。
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by ikumuw | 2005-12-24 14:37 | books | Comments(0)

SAYURI

a0002458_13202543.jpgSAYURI

日本の伝統文化である芸者の生き様をつづった小説『Memoirs of a Geisha』をSpielbergのDream Worksをはじめアメリカ人のスタッフが映像化した話題作。音楽はYo-Yo Ma。

ストーリーは貧困のため身売りされた姉妹の妹は芸者の住処である置屋の下女となる。ある日、橋の上で泣いていたら会長さんという紳士に声をかけられ優しくされる。芸者になればもう一度会長さんに会えると思い、芸者の道へ。さゆりというのは芸者になったときの名前。売れっ子芸者の妹分にしてもらったおかげで良い指導を受け、みるみる都一の芸者に。そして、会長さんとの再会。そして、そして。。。こう書くと再会はもう映画のクライマックスのようだがその後の話は結構長く重要。

準主役の会長さん役は渡辺謙。その友達は役所広司。いい演技してます。相撲を見に行くシーンでは舞の海が出てきます。置屋の主人役の桃井かおりもはまり過ぎ。さゆり役のZhang Ziyiも良かったが幼少期を演じた大後寿々花がすごく良い。彼女は将来良い女優になるね。

この映画で描かれている芸者文化自体は日本人が見たら「ふ~ん。大体知ってるよ。」という感じだが、芸者を中国人が演じていることからも象徴されるように外国人から見た、国際的な視点で作られていることがポイント。実はこのストーリーは第二次世界大戦前後というなかなかデリケートな時代設定となっていて、外国人が描く戦時と敗戦後の日本というのも必見でしょう。
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by ikumuw | 2005-12-23 21:24 | movie | Comments(0)

素数ゼミの謎

a0002458_1941844.jpg素数ゼミの謎
吉村 仁 (著)

素数ゼミというのは13年または17年に一度アメリカ大陸のあちこちに大量出没するセミのことです。最近では昨年の夏に表れて,ニュースに出ていました。セミは地中にいる期間の長い昆虫ですがこのセミがどうして10年以上も地中にいるのか。どうして13年や17年なのか。どうして大群であらわれるのか。本書はこういった謎を数理生態学を研究する著者が生物学的、数学的に説明したものです。子供を対象とした本なので文字が大きく,イラストも多いです。しつこいくらいに。

この本はAmerican Naturalistという学術誌に発表した論文を基にしているようですが、内容はともかく学術論文の内容が子供向けの本になるということが興味深いです。内容は合ってるのかなぁ。怪しい感じですがそれは子供向けで要約してあるかもしれません。

ちなみに素数ゼミの次の出現は2007年です。
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by ikumuw | 2005-12-21 19:17 | books | Comments(0)

Google Earth

a0002458_18335523.gifGoogle Earthは無料地図ソフトです。ただの地図ではなく衛星写真や航空写真などがベースになっているのでかなりリアル。そして、世界を網羅している。とはいえ、現状、開発段階なのでアメリカと首都レベルの大都市くらいしか詳細地図はありません。それでもローカルな地名は登録されているのでなかなか良い。こういったソフトは前からありましたが良いものは有償でした。NASA開発のWorld Windよりも使い勝手がすばらしく良く、きれい。これ、無料でいいのかな。

(2005.12.19追記)
久しぶりに見たら日本の詳細データが加わったみたいで私の実家が見えました。奥に見えるのは日本海です。
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by ikumuw | 2005-12-19 18:35 | software | Comments(9)

EasyCleaner

a0002458_1541257.gifEasyCleaner

レジストリや重複ファイルや不要ファイルを検索して削除してくれるソフトです。自動で見つけてくれるというのがうれしいです。ログを保存するので問題が発生しても元に戻せるはず。Cookieやインターネットの履歴,スタートメニューの最近使ったファイルも簡単に削除できます。ソフトやブラックリストをネットで更新できるのもいまや当たり前。これって海外ソフトなんですが多言語対応で日本語もパッチを当てなくてもデフォルトでOKです。Easyですね~。

私は不要ファイルの削除を良く使います。久しぶりにやるとものすご~く重い不要ファイルがたくさん溜まってたりするんですよね。使い方に問題あり!?とても重宝しています。Easy過ぎてデフォルトの設定のまま使用していますが実はもっといろんなことができるかもしれません。お試し下さい。
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by ikumuw | 2005-12-11 15:41 | software | Comments(0)

LE BLEU

a0002458_15354525.jpgLE BLEU
JUSTIN KING

日本では発売してませんが通販で買ってみました。Justin Kingとしては3枚目のアルバムだそうです。1st,2ndは廃盤で入手困難とのこと。

超絶技巧ギタリストということでガンガン弾きまくっているのかと思いきやなかなかエモーショナルな演奏。特に後半。後ろに行くほど好きですね。1曲目の"Taps"は題名通りパーカッションと一緒に弾きまくり叩きまくり(ギターも)、HPの動画で見たライトハンド使用のフレーズが弾かれています。この曲にパーカッション要るのかな。途中、バイオリンの入ってくる曲もあります。基本はソロギター。たぶん。最後の曲のみ、歌入り。

Justin Kingは今度、メジャーレーベル(Epic Records)からデビューする予定で、公式HPを見た印象ではロックポップのアーティストだと思ったのだけれど、もっと深く広い音楽性を持っていそうです。国内デビューアルバムが楽しみ。歌えるスーパーアコースティックギタリストJustin Kingのブレイクに期待。
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by ikumuw | 2005-12-05 15:38 | music | Comments(11)

サン・ファン・バウティスタパーク

a0002458_1429327.jpgサン・ファン・バウティスタパーク

石巻市にある慶長使節船"サン・ファン・バウティスタ号"を展示している施設です。

慶長18(1613)年、伊達政宗は家臣の支倉常長を慶長遣欧使節としてローマに派遣しました。鎖国前の微妙な時期に宣教師の派遣とスペイン領との通商を求め、同時に最先端技術と文化を輸入するために、海外で活動した常長の業績は、日本の対外交渉・文化交流史上、画期的な出来事でした。常長はスペイン国王、ローマ法王と謁見し、政宗の書状を呈しましたが、結局、請願は認められず、元和6(1620)年に、常長は仙台に帰還しました。

平成5年に慶長使節船が復元され、その後、それを展示する施設として、サン・ファン・バウティスタパークが作られたと思われます。展示内容はかなりしっかりしていて当時の歴史背景や造船及び航海技術の展示がなされています。目玉はシミュレーションシアターで映像と共に床が揺れる施設がある。ディズニーランドのスターツアーズみたい。船酔いしやすい人はお断り。正直言って遊園地じゃないんだから揺れなくて良いから。。。それからリアルなロボットが音声にあわせて口や手を動かすコーナーもあった。これはなかなかおもしろいが、、、お金の無駄!?
船はもちろんすばらしいし、良い施設だと思うが何しろ場所が悪い。石巻の中でも東のはずれで高速道路のインターから遠い。出航した月の浦に作らないのならもっと仙台よりに作っても良かったのでは?PRの仕方に問題ありな気がする。HPもいまいちだし。。。

年末は船のライトアップもするようなので行ってみては?
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by ikumuw | 2005-12-04 14:29 | sightseeing | Comments(0)

アイデアのつくり方

a0002458_11404290.jpgアイデアのつくり方
James Webb Young (著), 今井 茂雄 (著)

原著はA Technique for Producing Ideas。シカゴ大学の教授だった著者が講義のために用意した資料が基になっています。この本はとにかく薄い。すぐに読めます。しかし、必要不可欠なことが、それだけが、書かれている。本の帯にも『60分で読めるけど一生あなたを離さない本』と書かれている。どうやらアイデアはどこから出てくるかということに言及したはじめての本らしく、このBlogで紹介した あの本この本 にも引用されています。原著は1940年に書かれたらしいが60年以上経っても内容が色あせないところがすごい。それだけ真理をついているということです。

構成は①原著の文章、②解説、③あとがきですが①が短いために②、③が本著の3分の1を占めることになっています。蛇足な感じ。②はポアンカレの科学と方法(著者も引用)やデカルトの方法序説にも同じようなことが書いてあると紹介しているのだがなくても良い気が。。。

さて、①に書かれていることは要約すると(しなくても?)アイデア作成の基礎となる2つの一般的原理とアイデアの作り方における5つの段階である。

 2つの原理
  1. アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである。
  2. 既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存する。

 5つの段階
  1. データ(資料)集め
  2. データの咀嚼
  3. データの組み合わせ
  4. 発見の瞬間
  5. アイデアのチェック

原理はともかく段階の方は要約し過ぎだなぁ。その辺は読んで下さい。資料にも一般的資料と特殊資料があり、想定する対象とは直接結びつかない一般的資料からアイデアにつながることは多々あるので、いろんなことに興味を持ちましょうなどということが書かれています。だから私は本を読む。
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by ikumuw | 2005-12-02 11:41 | books | Comments(4)