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アイアンマン―トライアスロンにかけた17歳の青春

a0002458_0323340.jpgアイアンマン―トライアスロンにかけた17歳の青春
Chris Crutcher (原著), 金原 瑞人 (翻訳), 西田 登 (翻訳)

ホエールトークに続くクリス・クラッチャーのスポ根小説です。

主人公ボーリガードは高校生。両親は離婚して母親と一緒に住んでいる。ある日,英語の先生と口論になり,短期矯正クラスに通うことになる。それから半年後のトライアスロンレースに出場するまでの物語。友情あり,恋愛あり,喧嘩ありの青春小説です。ただし,ホエールトークと同じように,ストーリーの中で社会問題を描いていて,内容が非常に重いです。今回は特にDVが中心。主人公もその被害者。お気楽では読めません。だからこそ読み応えがある。
この本は構成がユニークで,主人公がラジオ番組のDJに送った手紙とストーリーが交互に書かれている。2つの視点から描くことでストーリーにアクセントがつき,良い感じです.

主人公はストータンを目指しているのですが、これは"stoic"と"spartan"を組み合わせた造語。禁欲・質実剛健主義なアスリートを表すもので30年くらい前にはじめて使われたそうです。

最後に,トライアスロンといえば,Swim1.5km-Bike40km-Run10kmが標準的なレースのフォーマットなのだが,本書で描かれているトライアスロンはちょっとユニーク。Bike-Run-Swimの順でBikeが短くなってSwimは距離が倍。本気で競技をやっていない人を排除するためにこうしてハードルを高しているらしい。なかなか興味深い考え方だが,参加者を大会側が削るような案は日本では通らないな。Swimが最後だと危険だし。アメリカではこんなフォーマットでもやられているのだろうか。
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by ikumuw | 2006-04-28 00:31 | books | Comments(2)

ゾフィー21歳 ― ヒトラーに抗した白いバラ

a0002458_13542662.jpgゾフィー21歳 ― ヒトラーに抗した白いバラ
Hermann Vinke (原著), 若林 ひとみ (翻訳)

先日、『白バラの祈り』という映画が上映されていましたが、この本は同じ人物を描いたノンフィクションです。

舞台は第二次世界大戦頃。ゾフィーは最終的に「反逆準備及び敵側幇助」の罪名で21歳という若さで処刑されるのだが、そこに至るまでのゾフィーの生涯が描かれています。こんな家庭で育って、小さい頃から何でもできて、特に絵が上手だったとか。正義感を持っていて、いつも兄や恋人と議論をしていたとか。かなり近い視点から家族や身近の人たちの証言にも続いて書かれています。それにしても考え方のしっかりしている脅威の21歳です。女性だったということも短命で障害を終えることになった要因となっているでしょうか。興味深いのはそれと同時に当時の時代背景が描かれていること。ヒトラーがどのように世に現れて、国民の心をつかみ、国を変えて行ったのか、それに反対する国民の状況は、などなど。

翻訳の若林ひとみさんは仙台出身の翻訳家で昨年11月にガンで他界されました。ご冥福をお祈り申し上げます。
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by ikumuw | 2006-04-19 13:54 | books | Comments(2)

世界遺産 大アンコールワット展

a0002458_1338201.gif世界遺産 大アンコールワット展(仙台市博物館河北新報東映

仙台市博物館で開催中のアンコールワット展に行ってきました。プノンペン国立博物館所蔵の作品が多いとか。カンボジアの宗教は大乗仏教だと思っていたらかなりヒンズー教も入っているようでした。仏像・神像がたくさんありましたがどれも決め細やかな砂岩でできた作品でした。平和な時代に作られたのかな。どれも穏やかな感じで日本の仏像のように感情がこもっているようには思えませんでした。美術作品でした。仏教を広めたというジャヤーヴァルマン七世の像などは非常に美しかった。

ヒンズー教のシバ神やヴィシュヌ神の像が多かったかな。ヒンズー教には体は人間で首から上は動物という存在がたくさん存在して宗教観の違いが感じられました。興味を持ったのはハヌマーン像(小さい方)。ハヌマーンは孫悟空のモデルになったという猿神。造形もコミカルで本当に孫悟空って感じでした。

アンコールワット展というので建築関係の展示もあるのかと思っていたら全く無く残念でした。
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by ikumuw | 2006-04-18 13:38 | sightseeing | Comments(0)

星を数えて

a0002458_12352090.jpg星を数えて
David Almond (原著), 金原 瑞人 (翻訳)

この本は著者の小さい頃の思い出が書かれた短編集です。原著のタイトルは『Counting Stars』(装丁はこちらの方が原書よりもかなりキレイ)。舞台は著者の育った北イングランドの古い炭鉱町。家族のこと、思春期のこと、信仰や神秘的な体験について。子供の頃に見ていた夢を書いたものもありますし、犯してしまった悪事を告白しているものもあります。すべてが現実ではないと思いますがフィクションでもありません。両者の中間的な世界観。

タイトルの『星を数えて』は神父様に「100以上星を数えることは神への冒涜だ」と言われていたにもかかわらず、主人公は数えてしまう。その後、父が病気になってしまい、他界してしまう。

そして、最後の『ここに翼が生えていた』。タイトルからしてAlmondの代表作『肩胛骨は翼のなごり』と関係ありそうですね。天使となった幼くして他界した妹バーバラと遭遇する話。『肩胛骨は翼のなごり』にも病気の妹が出てきますね。

作家Almondの原点が思い出を綴ったこの本の中にあると言えるかもしれません。Almondファンは必読。
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by ikumuw | 2006-04-16 12:36 | books | Comments(0)

トップランナー格言集 生きる

a0002458_16162220.jpgトップランナー格言集 生きる
トップランナー格言集

各分野を牽引する人材を向かえインタビューするNHKのTV番組『トップランナー』の格言集です。この本は特に生きるということをテーマとしたもの。6章立てで叶える、才能・個性、迷い・挫折、出会い、人生、未来となっています。姉妹品に『トップランナー格言集 考える』もあります。

各自で考えていることが短い言葉の中に集約されていて興味深いです。成功している人たちに共通するものが見えてくるかと期待したのですが、なかなか難しいです。共通することはそれぞれおかれている状況に応じて臨機応変に対応してきたということでしょうか。

その中の一つを紹介。ちょっとネガティブですが。

努力は才能を超える、
才能なんてたいした要因じゃない。
とわかっているけれども、
世界に出てみてその限界も見てしまった。

by 片山右京
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by ikumuw | 2006-04-15 16:06 | books | Comments(0)

28歳からのリアル

a0002458_12481945.jpg28歳からのリアル
人生戦略会議 (著)

"あなたもそろそろイイ大人なんだから、これくらいのことは考えていなければ、知っていなければダメですよ。"という本です。2003年の本なのでやや情報は古いです。カテゴリーは仕事、結婚、お金、住まい、健康、親、モノ、マナー。この年代の平均的なライフスタイルに合わせたケーススタディがたくさん乗っていてマニュアル本としての面も強いです。もちろん、それが確認に当てはまるかどうかはわかりませんけど。。。私は特殊なケースなので当てはまりませんが、それでも勉強になりました。
28歳からのリアル マネー編という続編も出ています。28歳になる前に読むべきでしょう。
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by ikumuw | 2006-04-06 12:48 | books | Comments(0)

思ったことの半分しか言えない人はこう話せ!

a0002458_10564990.jpg思ったことの半分しか言えない人はこう話せ!
飯島 孟 (著)

タイトルのとおり人前で上手に話すためのノウハウが書かれています。特に変わったことが書いてあるわけではなく当たり前のことをしっかりやりなさいという内容です。とはいえ、世の中、当たり前のことがきちんとできる人はなかなかいませんし、意識するためには活字である必要があるのです。たぶん。

紹介されているポイントは70.図解もたくさんあり、読みやすいです。これで思ったことがすべて伝えられるようになるかどうかは本人が実践するかが問題です。話力の道は一日にしてならず。

最後に、70のポイントが川柳形式でまとめられているのですが、そこはヒットでした。想定も体を現していると思えませんがきれいで良いですね。
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by ikumuw | 2006-04-05 22:11 | books | Comments(0)

Millions

a0002458_1405877.jpgMillions

主人公のダミアンは変った子供.聖人に詳しく,他の子供はサッカー選手がヒーローなのにダミアンにとっては聖人。というのもダミアンの元には聖人がときどきやってくるから。ダミアンは聖人に決まって聞く、「天国で僕のお母さんに会いませんでしたか?」。
そんなダミアンの元に空からお金が降ってきた。これは神様の贈り物?貧しい人を助けたい。でも,高級住宅地だから貧しい人がいない。このお金のことはダミアンと兄のアンソニーだけの秘密。アンソニーはなかなかの切れ者で不動産を買ったり,銀行に預けたりしようと考える。数日後には通貨がポンドからユーロに切り替わる。使い切るか、換金しなければ紙くずになってしまう。。。というストーリー。

それにしても楽しい映画ですね。ストーリーもテンポのよさもファンタスティック。子供や動物の演技っていうのはどんな大役者にも勝る何かがありますね。かなりオススメの映画です。

それにしてもイギリスの通貨がユーロになる日はいつになるのかな。
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by ikumuw | 2006-04-03 14:10 | movie | Comments(0)