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大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」

a0002458_7444690.jpg大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」
池上 彰 (著)

先の『パレスチナ紛争史』に続いて、中東やイスラム教を扱った著書です。

9.11以来、しばしばイスラム教がメディアで取り上げられるが、日本人はあまり知らない。子供にもわかるように解説してみようという内容です。『パレスチナ紛争記』と内容は似ていますがこちらの方が当然ながら易しい言葉で書かれています。イスラム教 - キリスト教 - ユダヤ教だけでなく、仏教や神道など他の宗教と比較しながら共に考えることで、世界中で信仰されているさまざまな宗教の概念について概観していることが特徴です。つまり、『パレスチナ紛争史』が歴史の解説として客観的に書かれているのに対して、日本の宗教や文化と比較しながら相対的な視点から書かれています。

国際問題の多くがユダヤ教を基にするこれらの宗教のような一神教の概念にあるように感じました。救われるか救われないかは別として精神的な支えとなるならば宗教は存在意義があると私は思うのですが、戦争の道具と成り下がってしまっていることが悲しいですね。今こそ、彼らの宗教の次のステップとして救世主なり預言者なりの登場が求められていると思います。。。
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by ikumuw | 2007-01-27 07:44 | Comments(0)

パレスチナ紛争史

a0002458_9101646.jpgパレスチナ紛争史
横田 勇人 (著)

日経新聞社のカイロ支店長が書いた宗教の原点である太古の伝説から9.11テロに至るエルサレムを中心とした血塗られた歴史。

エルサレムがイスラム教とユダヤ教の聖地であって、昔から支配し、支配されという歴史が繰り返されてきたことはなんとなく知っていたとしても、どうして聖地なのか、世界全体の歴史との関係など、具体的なことは知りません。おそらく多くの人がそうなのではないでしょうか。実際に、読んでみても複雑です。この本では特に第二次世界大戦後、イスラエルが独立してから、パレスチナ人によるテロと圧倒的な戦力を持つイスラエル軍との戦いが詳しく書かれています。そして、国連やアメリカはどのように対応してきたか。壮大な歴史スペクタクル作品といった感じです。
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by ikumuw | 2007-01-21 09:10 | books | Comments(0)

夏のロケット

a0002458_2305853.jpg夏のロケット
川端 裕人 (著)

ある高校の天文部ロケット班。そこでは,ロケットをひそかに製作し,飛ばす活動が行われていた。そのメンバーが大人になり,それぞれロケット技術者,材料工学のエンジニア,宇宙関係事業のビジネスマン,出版社の科学部,そして,スター(芸能人)になった.大人になった彼らがそれぞれ引き寄せられるかのように集まり,それぞれの打算と目的のために,再び,ロケットを打ち上げる。ロケッティアたちのロマンあふれる青春小説です。

読み進めるとロケットの歴史,哲学,最新の技術まで理解できます。その解説がわかりやすく噛み砕かれていて,一般の人でも読めると思います。しっかり取材されていることがうかがえます。ロケット技術者やエンジニアになった技術担当の二人の仕事ぶりがすばらしく,また,その研究対象への情熱に,一研究者として嫉妬をおぼえました。

この作品はヒットです。最近読んだ中では一番面白かった。ストーリーはロケットボーイズに似ている気がしますが、オリジナリティもあって、オススメです。
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by ikumuw | 2007-01-12 23:01 | books | Comments(0)

web scouter

a0002458_1862013.gifweb scouter

ドラゴンボール世代の私たちにとってスカウターといえば戦闘力。このweb scouterは広大なネットの世界におけるサイトの戦闘力、つまり、影響力を評価することができます。また、いくらか分析してくれます。

私のホームページのトップは38。このページは22。弱い。ちなみに最強はCNET japanの19970です。こうしてリンクしちゃうとまた強くなっちゃいます。。。
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by ikumuw | 2007-01-07 18:08 | website | Comments(2)

仏典詩抄 日本語で読むお経

a0002458_1053279.jpg仏典詩抄 日本語で読むお経
八木 幹夫 (翻訳)

代表的なお経を詩人八木幹夫氏が美しい日本語で訳した本です。ただ訳すだけでなく詩的に美しく訳しているところがポイント。

日本人ならたびたび読経の場面に遭遇するもの。ただ、そのお経の文言、一つ一つが意味を持つと想像はつくものの、何を意味するのかは難解で普通はわかりません。キリスト教やイスラム教の経典が信徒のわかる言葉で書かれていることとは対照的です。あれ!?日本で読まれているお経ってもしかして、原点を中国後で訳されたものなのかな?ということは私の長年の疑問でした。この本を読んでこの疑問が解決したわけではありませんが、仏典も聖書と同じく、仏陀の言葉やその宗教的な概念が書かれているのだとわかりました。また、死者を慰めたり、救われるために唱えるものというよりは,道徳的なことが書かれているという印象でした。

この本ではお経にルビが振られていて読めるようになっているのですが、祈るときは自分の言葉(日本語、せめて祝詞のように)で祈りたいと思いました。私は仏教というよりは神道なのかな。
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by ikumuw | 2007-01-06 10:53 | books | Comments(0)

不安な童話

a0002458_214331.jpg不安な童話
恩田陸(著)

ミステリーサスペンス小説です。子供が深層の鍵を握っている点は他の恩田陸作品と同じと言えるか。

主人公万由子は相手の記憶の一片が見えてしまうという超能力を持っている(この能力わかる気がする、、、)。ある画家の遺作展を見に行ったところ、画家が殺される瞬間のイメージが頭の中をよぎり、気絶してしまう。この作品展の主催者である画家の息子に「あなたは母の生まれ変わりです」と言われる。その画家も万由子と同じ能力があったらしい。そして、"生まれ変わる"ということに疑念を抱きつつも、仲間と共に画家が殺された事件の真相に挑んでいく。。。

殺人事件が対象でそのときの描写が出てくるがあまりグロテスクではない、そして、結局、誰も死なないのは本当はみんな誰も殺したくないという裏があるからである。それほど多くはない登場人物が実はみんな被害者を通して密接な関係にあるというのが少々行き過ぎの感はありますが、ミステリーとしてはなかなかおもしろい。
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by ikumuw | 2007-01-03 20:45 | books | Comments(0)

菊次郎の夏

a0002458_9121035.jpg菊次郎の夏

北野武監督主演作品。ヤクザものの菊次郎と少年正男は母親に会うために東京から豊橋へ向かうというロードムービー。競輪でいきなりお金を使い果たし、ヒッチハイクで東京から愛知へ向かうのだが、あまりその土地のことは出てこない。ただ、豊橋の海は特別ですばらしい砂浜の風景が描かれている。

見どころとしては菊次郎のやりたい放題振りだと思う。見ていてあまり良い気はしないけれど。。。前半は東京から豊橋への移動で、後半は菊次郎と正男が打ち溶け合っていく様子が描かれている。たけし軍団が次々出てきて笑いも誘う。音楽が久石譲ですばらしい。主題歌がカローラのCMの曲。

菊次郎というのは監督の父親の名前で、北野武の父親像が描かれているらしい。
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by ikumuw | 2007-01-02 09:20 | movie | Comments(0)

阿弥陀堂だより

a0002458_420837.jpg阿弥陀堂だより

売れない作家と最先端の医療で活躍してきた女医の熟年夫婦が、妻が心の病気になり、療養をかねて長野の田舎に引越してきて、のどかな生活を送る中で、いくつかの出来事が起こる。阿弥陀堂だよりというのは小西真奈美演じる村娘 小百合が村の広報誌に書いているコラムで、その文章には作家である主人公も一目置いている。阿弥陀堂にはおうめさんという90歳を越えるおばあさんが住んでいて、夫婦はたびたび阿弥陀堂を訪れ、話をする。阿弥陀堂だよりはおうめさんの言葉が元になっているみたい。言葉は年齢相応の重みがあり、格言めいています。

長野の田舎の風景とそこに暮らす人々のゆったりとした生活が良いです。ストーリー展開のテンポもゆったりとしていて、見ているだけでリラックスできます。特に言葉のなまりが私の地元に似ていて懐かしい。

原作は南木 佳士によるもの。『雨あがる』の監督、主演コンビです。寺尾聰、樋口可南子の夫婦の演技が秀逸。公式サイト
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by ikumuw | 2007-01-01 04:21 | movie | Comments(0)