![]() 藤原 正彦 (著) 金銭至上主義を否定し、日本は武士道精神や情緒・形に基づいた気高い孤高の国家を目指すべきだと提言しています。グローバリゼーションの進む現代、日本の個性は薄まり、アメリカナイズされるばかりです。日本古来の文化に根付くことがいかに日本にとっても国際的にも重要化を思い切った論理で説いています。その論を受け入れるかどうかはともかく現代をばっさり切り捨てる内容はすがすがしささえ感じさせます。 例えば、著者は「小学校から英語を学ぶようにしても国際人にはなれない」と言っています。国語を学ぶべきときを英語に費やすことでどちらも中途半端になってしまうことを危惧しています。国際人とは何かよくわかりませんが、話す内容に中身がなければ、外国人も聞く耳を持ってくれませんし、そういった奥の深い内容を表現するためには、表面的な言語ではなく、ひとつの言語をしっかりと身につけて表現力を身につけていなければならないと思います。 著者が政治家や社会学者ではなく、数学者であるところが興味深いです。本書は講演会の内容を基にしており、講演会での著者の熱い語りが思い浮かぶようです。 現在、ヨーロッパ諸国には品格があるということなので、渡英が楽しみになりました。 ■
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by ikumuw
| 2006-02-04 16:41
| books
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