予想どおりに不合理

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ダン アリエリー/早川書房

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Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions

Dan Ariely/Harper

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Duke Universityの行動経済学を専門とする教授が執筆した行動経済学のベストセラー。人間は複雑な思考で行動しているため,一件,不合理に思える行動を取ってしまうことも多い。これを実験で解明していこうとする筆者の奮闘が描かれている。心理学と経済学を組み合わせた境界領域で面白い。また,この分野の研究者はこのような実験で評価していくのだなと勉強になった。学者らしくない文体で書いたそうで,和訳もそれを引き継いで読みやすい文体となっている。

# by ikumuw | 2019-01-24 22:31 | books

ヒューマンエラーを防ぐ知恵

ヒューマンエラーを防ぐ知恵 ミスはなくなるか (朝日文庫)

中田亨/朝日新聞出版

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人為的なミスを回避するための具体的な方法を紹介している本。解説をして最後にサマリーというスタイル。人間はミスがつきもので,ミスすることを想定して何事も考えなければならないと言うことが,わかりやすく書いているとは思います。
大事なことが書かれているのはわかりますが,個人的には本書の内容にそれほど感化されませんでした。

# by ikumuw | 2019-01-23 21:42 | books

教えるということ

新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

大村 はま/筑摩書房

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女性教師としてのさきがけで伝説的な国語教師として知られる大村はまさんの講演会の内容をまとめた著書。"教えるということ","教師の仕事","教室に魅力を","若いときにしておいてよかったと思うことを"の4つの講演内容が含まれています。講演内容なので口語でやや冗長ですが良いことが書かれています。印象に残ったもの,私が解釈したこととしては
・教えるということ: 教師たるもの研究すべし。人を教える立場の人間は貪欲に新しい知を求めるという姿勢でなければならない。
・教室の仕事: 教師という仕事は専門職であり,誰でも簡単にできることではないことと意識すべし。
・教室に魅力を: 学ぶことは本来魅力的で,それを引き出すことができれば,学校生活の多くの問題は解決する。
・若いときにしておいてよかったと思うことを: 何が良かったかはそのときにはわからないが,多くの良い機会を提供することが大切。
教師の教育に対する意識が高くなくては良い人材は育ちません。私自身,教育者でもあるので常に自身にそう言い聞かせています。

# by ikumuw | 2019-01-10 23:16 | books

Crazy Rich Asians

国際線の機内で見ました。ニューヨークで大学の経済学の教授に若くしてなった中国系アメリカ人の女性がボーイフレンドの故郷であるシンガポールへ一緒に行くこととなり,ボーイフレンドが富豪であることをはじめて知る。生活レベルと文化の違いを受入れられるのか。。。
生活レベルの違いは一般人でも戸惑うことがあるのに富豪となると普通は無理でしょう。日本だとなかなかありえなさそうですが,皇室との婚姻みたいなものか,,,まあ,海外ではこういう話があるのでしょう。それにしても教授にしては若すぎる。そこはAssociate Professorでしょう。経済学の教授が財閥に嫁ぐのは発展性があって良いような気がします。

# by ikumuw | 2019-01-08 23:12 | movie

ゼロからトースターを作ってみた結果

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)

トーマス トウェイツ/新潮社

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The Toaster Project: Or a Heroic Attempt to Build a Simple Electric Appliance from Scratch

Thomas Thwaites/Princeton Architectural Press

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英国Royal college of artの学生がゼロから,原料の精製からトースターを作ることにチャレンジしたという学位(修士?)研究に関する本。

安価なトースターを買ってきて分解して分析,同様のものを産業革命以前の方法で原料から作るという方針で,鉄や銅,プラスチックを精製したり,断熱材の材料を得るためにスコットランドへ行ったり。最後は時間切れか,電子レンジを使ったり,コインからニッケルを精製したり,はじめに決めたポリシーを破り始める。。。ものを作るということは大変労力がかかり,安価なトースターでさえ自分でゼロから作ることは難しいという教訓が得られる本です。量産品と一品モノは作り方を変えた方が良くて,ボディはプラスチックにこだわらず木や石から削り出せば良かったんじゃないかな。街中で手に入るものから材料を精製するとしても十分難しかったはず。部品を買っても良いとしても難しい。学生時代にこういうチャレンジをしていると,良いエンジニアになれるだろうなぁ。

# by ikumuw | 2018-07-06 22:41 | books

すごいぞ! 身のまわりの表面科学 ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議

すごいぞ! 身のまわりの表面科学 ツルツル、ピカピカ、ザラザラの不思議 (ブルーバックス)

日本表面科学会(編集)/講談社

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日本表面科学会が発刊したブルーバックス。同名の市民講座で同僚が講演するということで参加したところ,本書を頂きました。こういう取り組みは大事なのですが,著者が多いと一冊の中で文章のクオリティが大きくばらついてしまうので,少数精鋭でまとめた方が良いと思いました。専門語を使って専門的な説明をしてしまっている文章が散見されました。研究内容を一般人に簡略化して説明できることも研究者にとって必要な能力ですね。
# by ikumuw | 2018-04-01 10:27 | books